2013年6月29日土曜日

StoreApp ビルド環境とターゲットの組み合わせ

(2013/12/04 更新:Visual Studio 2012 Update4 で、Win8.1 RTでもVS2012のRemoteDebuggerが使えるようになった件を追記しました。)

Win8.1 登場にあたって、StoreAppを作る際のOS・VisualStudio の組み合わせがややこしく、表にしないとよくわからない感じです。

まず、Store Appと動作環境の関係について、

 App/Tgt OS  Win8    Win8.1  
StoreApp for Win8OKOK
StoreApp for Win8.1    NGOK

'StoreApp for Win8.1' は、Win8.1の新しいAPI等を使ったアプリの事です。

  • Win8 用に作ったアプリは、Win8・Win8.1 両方で動作する。
  • Win8.1 用の新しいAPIを使ったアプリは、Win8.1 のみで動作する。

ここは理解しやすいと思います。

futa8を例とすると、futa8は今のところ 「StoreApp for Win8」ですが、Win8.1で普通にお使い頂けます。ただし、8.1の可変サイズスナップのような「新機能」は使えないです。

次に、ビルド環境とターゲットの関係について、
http://social.msdn.microsoft.com/Forums/windowsapps/en-US/b89d1d26-0015-4f82-a82b-919cebef3f61/to-build-store-app-for-win881-which-osvs-combination-is-correct

 BuildEnv/TgtApp StoreApp for Win8 StoreApp for Win8.1 
Win8 + VS2012OKNG
Win8 + VS2012 + Win8.1SDK  OKNG
Win8 + VS2013 Pro/EntNGNG
Win8.1 + VS2012OKNG
Win8.1 + VS2013 Pro/EntExisting Project - OK
Create New - NG
OK
Win8.1 + VS2013 ExpressNGOK

ポイントとしては、

  • Win8.1 Appを作るには、「必ず」Win8.1のビルド環境が必要
ここが大事な(そして困る)所です。Win8 ビルド環境ではWin8.1 Appは作れませんよと。Win8 App もそうですが、ビルドだけは何でもできるようにしてくれればいいんですけどね。

  • Win8.1+VS2013 で、新規にWin8 Appを作る事は不可能
基本、Win8Appを作りたければVS2012使え、という事でしょう。なお、VS2012とVS2013は同一システム上で共存可能です。なら両方入れればOKか、というと、


  • 「6/29 現在の所」、VS2012のRemote Debug Tool は Windows8.1 RTで動作しない

2013/12 追記:VisualStudio 2012 Update 4 がリリースされ、Windows8.1 RT 上でVS2012 Remote Debug Toolを使うことが可能になりました。

Remote Tools for Visual Studio 2012 Update 4
http://www.microsoft.com/ja-jp/download/details.aspx?id=38184


ここがワナです。このために、ビルド環境がWin8の場合、Win8.1 RT上で動くStoreApp for Win8 をデバッグする手段がありません(今の私がまさにこれ)。
次のVS2012 Updateで直すよ、との事ですが。
http://social.msdn.microsoft.com/Forums/windowsapps/en-US/3e5bd281-4dde-418b-a9fe-078815523fe1/win-81-surface-remote-debugger

こうまとめて見ると…ビルド・開発環境もWin8.1 Previewに移さないとダメっぽいですね。開発環境はStableに保っておきたいのですが、別に環境を用意する資源が無いのでした。

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